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単価の高いコンサルを使う理由から見た、ファームで働くメリット


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コンサルに発注すると人月300万円とか500万円とされ、目ん玉飛び出るほど高いフィーを要求してくる業界ですが、当のコンサルタントにすべてのお金がお給料として入るわけでわありません。上納金を納めて残った微々たる金額がお給料となって私の懐に入ってきます笑
もちろん、世間一般からすると多く貰っていますが、とはいえちょっといいとこの大手企業ぐらいの給料がいいところです。商社や外資投資銀行と比べるとミジンコです。

さらにコンサルタントは高いフィーを貰ってるんだからと、常に学習しバリューを出すことが求められ、苦労が絶えません。

クライアントから見たコンサルを使うメリット

ではクライアントはなぜ高いお金を払ってまでコンサルを雇うのでしょうか。コンサルが請け負うプロジェクトから考えると、以下3つが理由としてあげられます。

恒常的に発生しない業務のためリソースやナレッジがない

例えば中期経営計画策定や人事・組織改革などのような、一般的な事業会社ではアドホックにしか発生しない業務は、その都度プロジェクトチームを立ち上げて対応します。それゆえ人員もナレッジもないケースが多いため、外部に発注することになります。コンサルティングファームは常にどこかしらの企業でそのようなプロジェクトに関与し知見も豊富なため、 クライアントはファームに発注をします。企業の重要課題のため予算が豊富であったり、案件自体コモディティ化されないようなサービスのため、高いお金を払えるという寸法です。

最先端の試みのためリソースやナレッジがない

AIの活用やRPA、ブロックチェーンの新規参入など、新しいことを取り入れたいと考えるものの、社内にそもそも知見がなく、物事が進まないかその進捗は遅いものとなるためコンサルティングファームに発注します。いわゆるITコンサルと言われるプロジェクトは、従来は併設する監査法人からの紹介で会計システムやSAP導入がきっかけでしたが、最近のコンサルティングファームはテクノロジーの領域が拡大し、デジタルやAIなどに長けたメンバーの採用を強化しており、最先端の技術導入のPoCをやっているとことろが増えてきています。

必要なときに専門知識を持った要員が手に入る

上記のようなプロジェクトの場合、専門領域ゆえに適切な人員がクライアント企業内にいないか、いても兼務となるためリソース的に厳しいことが多いです。一方でメンバーを新たに雇用するにしても恒常的に発生しない業務に専門家を雇ってもその後の処遇に困ったり、そもそも専門家を雇用する専門知識がなかったりします笑
お金はあるが人手が足りない状況で手っ取り早く解決する方法がコンサルに依頼することです。

コンサルティングファームで働くメリット

クライアントがコンサルを使う理由が見えてくると、逆に報酬以外のコンサルティングファームで働くメリットが見えてきます。それはトレンディーな領域での最先端の知見や課題が手に入ることです。大きいファームはグローバルネットワークを形成しているため、海外の事例も手に入ります。また、知見だけでなく人脈も合わせて手に入ります。陳腐化していない知識やスキルでこれから伸びていく領域のため、もし転職するにしても市場価値が高くなりますし、起業するにしてもそのようなナレッジやネットワークは非常に価値が高いです。
資料作成スキルや論理的思考力などの旧来型のコンサルスキルを求めてコンサルティングファームに入社するのも良いですが、ホットな領域でのより高い市場価値形成や、ホットなドメインでの起業のネタ探しなどのためにコンサルティングファームを目指されるのも非常に良いかと思います。
組織はうまく活用しましょう!

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